中絶手術の流れ

6．手術当日

来院時は当医院にて着替え等必要なものをすべてご用意しておりますので、身軽に来ていただくことができます。

当院の中絶手術は痛みがほとんどなく、点滴の麻酔で眠っている間に終了します。中絶手術時間は約10分程度で、真空吸引法という吸引器械を使用した安全な方法で中絶手術を行います。

吸引法の手術の場合中絶手術に要する時間が短くてすみ、術後炎症を起こすリスクも少なくなります。また術後、子宮内の妊娠成分遺残が少なくなり、早い子宮の回復を促します。

およそ3時間後には歩ける様になりますので、それまではベッドでゆっくり眠っていただき、その後お帰りいただきます。当日は、なるべく安静にしていただきますが、夜寝る前のシャワー等は構いません。又翌日からデスクワーク等の軽い労働も問題ありません。

7．手術後について

中絶手術後、約1週間後に術後診察を受けていただき、子宮の回復状態を確認します。

術後の診察費用は手術代に含まれていますのでかかりません。 術後診察の際に、今後低用量ピルを希望される場合はお申し付けください。服用推奨の目的としては、中絶手術によって崩れたホルモンバランスを改善し、人工的に月経周期を回復させる事ができます。また早く子宮内膜も回復しやすくなります。内服3カ月以降は避妊目的の方はもちろん、それぞれの方のライフスタイルに合わせて継続服用されることをお勧め致します。

無痛妊娠中絶に関するQ&A

中絶手術を受けたことが、親や職場に知られることはありますか？　

18歳以上の方は親や職場にこちらから通知することはありません。
未成年の方は相手と親の同意が必要となります。

中絶手術に保険は適用されますか？

人工妊娠中絶手術は保険の適用にはなりません。自費診療となります。
流産手術の場合は保険適用となります。

性行為やスポーツはいつからできますか？

手術後一週間の診察で問題なければ、徐々に通常の生活に戻していって構いません。スポーツも徐々に運動量を増やしていきましょう。性行為を行う場合は、避妊の目的で低用量ピルの内服をお勧めします。

ピルの服用・リングの使用は、いつから可能ですか？

低用量ピルを希望する場合、手術直後から服用は可能です。しかし、性交渉は感染などの危険もあるため、術後一週間の診察後から可能になります。術後に排卵が再開するのが最短で10日という報告があるため、避妊目的で低用量ピルを希望される場合は、術後一週間の診察時にお申し出ください。

中絶手術を受けられる期間はいつですか？

妊娠6週から11週までです。

手術当日に持参するものはありますか？

当日は手術同意書、手術代金が必要となります。
着替えやすい服装で来院下さい。

日帰り手術は可能ですか？

手術後、特に問題なければ約3時間で帰宅できます。

手術後にはどのような症状が起きますか？

手術当日は麻酔の影響で活動できなくなります。また術後数日は、生理痛程度の軽い腹痛がある場合もあります。その後、子宮の回復状態を診るため手術後1週間で来院していただきます。手術日が決まりましたら、その間の予定がある場合は早めにキャンセルしましょう。

手術後の入浴はできますか？

手術当日から一週間はシャワーのみとなります。術後1週間の診察で問題なければ、浴槽に浸かって構いません。

手術後、仕事はいつから復帰して大丈夫ですか？

手術後３日程度は自宅安静が望ましいです。

中絶したら、今後不妊になりやすいのでしょうか？

搔爬法で何度も中絶手術を繰り返した場合、子宮内腔が癒着して妊娠しにくくなる場合があります。

再度妊娠しないか心配ですが、どうしたら良いでしょうか？

術後に排卵が再開するのが最短で10日という報告があるため、避妊の目的で低用量ピルを服用することをお勧めします。また、お子さんはすでにいらっしゃってもうつくらない、あるいは今後5年間は子供をつくる予定がないなどの場合は、子宮の中にIntrauterine Contraceptive System（IUS）という、黄体ホルモンを持続的に放出する子宮内避妊システムを挿入する避妊法もあります。